2009年2月26日木曜日

やさしい時間

倉本作品はやっぱり嫌いです。北の国からも興味なし、風のガーデンも3回で挫折。”優しい時間”、北海道弁がでない北海道人、お構いなしに大声でいえないような秘密をずけずけと喫茶店で話す登場人物たち、いい母親としてみんなの記憶にのこる本当は一番無責任で偽善者の母親、患者を”あんた”といい松山千春のラジオを聴いているような話をはじめる小泉今日子演じる看護師などこじつけたような毎回のゲストたち。北海道人はそんなに粗野じゃないよ、俳優陣も達者すぎてかえってお笑いコントみたい。まったくやなドラマだよと思いながらもついつい見てしまったのです、、、。
拓郎君の心理を見事に二宮君が演じていたから。彼はやっぱり、すごい。決して目立たない、その場面をきりとっても浮いていない。私が大竹しのぶの親友なら、拓郎が二宮君でなくてもを”つらかったね”抱きしめてあげたと思います。刺青もきっとさすって一緒に泣いたでしょう。
また、”ギフト”をみてしまい、ケイトブランシェットの自然体で確かな演技力。好きだなあ。サムライミの真骨頂映画です。
giftー 天からさずかったもの、二人とも確かにあるようです。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

私も倉本作品とは相性が悪うございます。
風のガーデンは緒方拳さんのことがあったので観てみたいと思い初回を録画したものの開始10分も経たないうちに消してしまいました。

二宮くんの演技はいいですよね!
彼の演技にはいつも泣かされます。
流星の絆も、彼のポツリと言う一言、セリフの前の表情、何度も泣かされました。

彼の出演映画で「青の炎」、これも秀逸です!
話の内容は暗く救いがなく、観終わった後に何ともやるせない気持ちになるのですが、ただひたすら彼の演技への余韻が痛切で、私の邦画ベスト10に入るくらいの印象でした。

しゅう さんのコメント...

青の炎のDVD持ってるんだなあ。さすが蜷川さんです。二宮君を上手に演出しています。舞台は湘南で明るいイメージですが、季節設定も梅雨時から夏の暗い空の湘南でとても合っていました。どの世界にも苦悩に満ち、逃れられないでいる人がいる、そんな設定に思え、印象的でした。倉本さんってどうしてあんなに作りこみすぎるんだろうね。ありえない設定が多すぎる。青春映画って大好きですよ。若さゆえの葛藤、稚拙さ、思い込み、苛立ち、孤独感や閉塞感、、、。
古いんだけどthe outsidersというコッポラ監督の映画に多大な影響をティーンのとき受け、その映画が圧倒的ですべて、という時期がありました、、。丁寧な心理描写は両者共通していますよ。